久利波商店とOLD STUSSY
こんにちは芳賀です。
今回は、”久利波商店とOLD STUSSY”というテーマです。
アンティーク家具や、インダストリアルなビンテージ照明などが得意な久利波商店ですが、実はOLD STUSSYのアイテムもあるんです。なんで??と思われる方もいらっしゃると思いますので、アメリカンアンティークとSTUSSY、そして久利波商店にSTUSSYがある理由を説明したいと思います。
1. そもそもSTUSSYとは、どんなブランドか?
2. 久利波商店とOLD STUSSY
3. STUSSY Limited EditionとCollaboration
4. 久利波商店にあるOLD STUSSY
5. 今、気になるSTUSSY Livin’
皆さんがSTUSSYに対して持っているイメージは、ほんと様々だと思います。
STUSSYの歴史は長く、あまりにも有名になりました。
よく聞くフレーズ、「ストリート系」「ストリートの王道」「定番」大嫌いな呼び名です。
そのようなカテゴリー分けでSTUSSYをとらえたくはないのです。
STUSSYの服を着ている半分くらいの人は嫌いです。(後で説明しますが、長年STUSSYを販売してきました)
それでもSTUSSYのことは語りたいのです。
宮崎で波乗り生活をしていた頃のことです。海でSTUSSYのTeeシャツを着ていたら、『STUSSY??意味わからん!!サーフブランドの服着たらいいのに』と、あるサーファーから言われました。そもそも「私はサーファーですよ!!」っていうカッコが、なんかいやだった私は、びらぼんやくいっくしるばーとかは、よー着らんかったわけです。
【1.そもそもSTUSSYとは、どんなブランドか?】
ということでSTUSSYの歴史をふりかえってみたいと思います。
1980年2月、南カリフォルニア、ラグナビーチのサーフボードシェーパーだったショーン・ステューシーは、70年代からシェイプしてきたサーフボードに名前をサインしました。
あのストックロゴ、ショーンフォントの起源といわれています。
サーフボードのプロモーションをかねて、仲間のために作ったオリジナルグラフィックや、主に1950年代の古いモノクロのフォトをモチーフとしたTeeシャツがきっかけで評判となり、サーファーやスケーターをはじめミュージシャン、DJなど様々な分野のクリエーターへと支持されていきました。
eyeGeAR(サングラス)は友人達に似合う型をデザインして、ひとりひとりの名前を付けていったところに友人達とのつながり(トライブ、ポッセ)を大切にする心が表れていると思います(MICHAEL. CINDY. BRUCE. NAOMI.BRIAN.HIROSHI等)
当時ファッションはパリコレに象徴されるモードブランドと、対極的な、アウトドア、ミリタリー、ワーク、ビンテージ古着などのアメカジが主流でした。ショーン・ステューシーは、そのようなジャンルの中から、光るものを組み合わせて、新しい切り口で提案しました。
(この頃NYにSTUSSYなどを取り扱う伝説のセレクトショップUnionNYCがOPEN。オーナーであり、かつショーン・ステューシーと共にSTUSSYで働いていたジェームス・ジュピアはのちに1994年supremeを立ち上げることになります。)
1980年代後半、クリエーター達には、大きなネットワークができ、ニューヨーク、東京、ロンドンとINTERNATIONAL STUSSY TRIBEとなりました。
それはムーブメントを起こし、インスパイアされたブランドが数多く誕生しました。
その時の自分といえば、アメリカ人から見たら、ヤンキースファンでもないのにモノグラムNYのプリントや、ハーバード大学卒でもないのにHARVARDのTeeシャツを着ているアホな日本人の代表でした。(まるで、東大卒じゃないのに、”東京大学”ってプリントされたTeeを着るようなもの!?)そんなときSTUSSYのグラフィックとクロージングのシルエットバランスのカッコよさに衝撃を受けました。
【2.久利波商店とOLD STUSSY】
1989年、久利波商店の前身であるclipperというインポートセレクトショップを宮崎にOPENしました。1991年、まだ東京にも直営のチャプトがなかった頃からSTUSSYの展開を始めました。(北九州の某スケートショップが代理店をとり、そこから卸してもらう。)
その後、静岡のJACKさんに日本代理店が移り、九州は福岡のDICE&DICEさんが九州エリア代理店になりました。1993年に宮崎市にSTUSSY ONLY SHOPの”TRIBE”をOPENし、2013年の閉店まで20年以上にわたりSTUSSYを取り扱ってまいりました。当時から店内の什器や備品、ディスプレイなどに、新しさと古き良きアンティークをMIXした店づくりを目指してきました。
【3.STUSSY Limited EditionとCollaboration】
1990年代初頭より、ニューヨークチャプト限定のCARHARTTのブラウンダックのワークジャケットから始まったコラボレーション。G-SHOCK. NIKEなどまさにその後のWネーム、コラボレーションブームの先駆けとなっていきました。
ワールドワイドに展開しているSTUSSYですが、インライン(通常の現行品)と違い、いつでも買えないチャプト限定ものがあります。1999年スタートのHAWAII限定や、2002年頃から国内チャプトの限定アイテムがリリースされました。各地の限定アイテムを手に入れるのは楽しみです。
【4.久利波商店にあるOLD STUSSY】
1997年4月リリース CASIO G-SHOCK×STUSSY 1st
2008年6月リリース CASIO G-SHOCK×STUSSY 3rd
DOLLY DEAREST
DOLLY DEAREST KUBRICK
CROWN ASHTRAY
MUGCUP …etc
※洋服の取り扱いはございません。
※現行品は販売しておりません。
【5.今、気になるSTUSSY Livin’】
2011年に誕生したSTUSSY Livin’は「流行に振り回されることなく、常に自分自身に本当に必要なものをチョイスして生活を送る」というメッセージをコンセプトにしていると思います。どこか懐かしいクラシックなアイテムからアウトドアやトラベル、モダンファニチャーを手掛けるMODERNICAとのコラボレーションなど、ライフスタイルを楽しくしてくれる提案は共感いたします。
久利波商店では、20年を経たOLD STUSSYは、もはやアンティークであるという解釈をしております。
以上、「久利波商店とOLD STUSSY」についてでした。